病気のはなし

多発性硬化症が発覚するまでの経緯その①異変

最初に異変を感じたのは体のふらつきだった。

歩いていると右側に引っ張られるような感覚があって、何だこれは?って思ったのを覚えてる。

当時はかなり忙しい時期だったので「疲れがたまってるのかな?」くらいにしか考えてなかった。

同じ時期に耳鳴りが酷かったこともあり、耳鼻科に行くと「一週間ほど点滴に通って下さい」とのことで、一週間通うと耳鳴りもフラつきもなくなっていた。

診察の時にはフラつきについては話していなかったんだけど、きっとこれも同じ原因だったんだろうなと勝手に解釈していた。

それから2~3ヶ月ほど経ったある日、趣味のパチスロを打っているとやけに左手が痺れる感じ。

その時も勝手に「ビタミン不足」かなとか訳のわからない解釈をしてビタミン剤を飲んでやり過ごす。

痺れは全然消えなくて、病院行かないと駄目かなと思いつつも3日ほど経過していた。

痺れは無くなるどころかドンドン悪化しているように感じた。

喫煙所でタバコを左手に持つと、そのタバコが真横に飛んでいく。

火を付ける前で良かったなと思いつつもう一度左手に持つとタバコが持てない。

左手の指が自分の意思とは無関係に動いてる。手の甲側に反ったりギューッと握ったり。

試しにタバコを持とうとしても持てない。

このとき初めて自分の体にとんでもない事が起きてるかもしれないと感じた。

年末だったので病院行くにしてもどこに行けばわからない。救急か?そうじゃないよな?とか色々考えた結果、翌日に行くことにした。

翌日、自宅の近くに開いてる病院があったので、そこを受診することにした。

診察してくれたのは内科の先生だったと思う。

その先生曰く、痺れは疲れが溜まってるからで、指がおかしいのは整形外科に診てもらえということなので次の日にでも整形外科に行くことにした。

そして次の日、整形外科に行き、診察すると即座に「脳外科に行きなさい」とのこと。

でも昨日の先生に整形外科に行けって言われましたよと伝えると「どこの先生だ?何科の先生だ?」とかなり怒っている様子だった。

その時は何でこんなに怒っているのかわからなかったけど、後々考えると「こんな症状を診て脳を疑わないのはオカシイだろ」ということだったんだろうなと思う。

整形外科の先生が言うには直ぐに行きなさいとのことだったけど、脳外科なんて馴染みもないし、どこにあるかもわからない状態で途方にくれていた。

時期も時期で、もう仕事納めを終えてる病院も多い中、スマホで必死に検索していると、看護師さんが駆け寄ってきて、近くで開いてる病院の一覧を印刷したものを手渡してくれた。

とても親身になって話してくれて、脳の病気が疑われてるから出来るだけ早く。できれば今からでも行ったほうがいいですよとのアドバイスをもらった。

開いてる病院は自宅から結構遠い場所だったんだけど、看護師さんの心配そうな顔を見て、人生初の脳神経外科へそのまま向かうことに決めた。




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